資源配慮経営

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持続可能な事業経営のための天然資源への配慮

魚粉

1.飼料中の魚粉使用量の削減

魚類養殖に必須とされる配合飼料の多くに魚粉が使用されています。主に、南米のペルーやチリで捕獲されたカタクチイワシが原料となっており、日本で使用される魚粉の多くは海外からの輸入に頼っています。主要原産国の漁獲量は、漁期前の資源調査に基づいて漁獲枠が設定され、生産量が制限されます。黒瀬ぶりを育てる飼料もこの魚粉が使用されていますが、天然資源への圧力を軽減するため、飼料中の魚粉配合率低減に取り組んでいます。ブリは肉食性であるため、現段階では魚粉の配合をゼロにすることは出来ませんが、段階的な削減に取り組むことで、将来さらなる天然資源への圧力緩和に取り組んでいきます。


2.天然稚魚に頼らない100%人工種苗

日本で養殖されているブリの多くが天然の稚魚から育成されています。日本国内でも、天然資源に圧力をかけない人工種苗の利用が推奨されており、業界全体で導入が進められていますがまだ十分ではありません。黒瀬ぶりは、2009年に人工種苗の出荷を開始し、徐々にその量を増加しながら2022年に100%人工種苗での出荷を実現しました。これにより、天然稚魚の育成はなくなり、天然資源への圧力ゼロの黒瀬ぶりが出荷されることになりました。採卵技術の確立により、安定的な受精卵が確保できるようになったことで、天然稚魚の好不漁に左右されない黒瀬ぶりの安定出荷が可能になりました。

稚魚

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