高衛生レベル、食品安全の取組と、鮮度保持技術
1.活締めと、アニマルウェルフェア
黒瀬ぶりを水揚げする際、水中から取り上げられた際の苦痛を最大限和らげるため、船上ですぐに活締めを行います。船上に備えられた連続活締め装置で短時間で処理し、水中から取り上げられた苦痛を最小限に抑えます。さらに船上での待機時間を削減するため、電気による鎮静化を加えることで、作業の処理速度を上げることができました。また、電流による鎮静化は、苦痛による筋肉運動を抑制する役割もあり黒瀬ぶりの品質維持にも貢献しています。
2.国際認証の取得
黒瀬ぶりを商品として出荷する加工施設は、FSSC22000、EU-HACCPといった様々な認証を取得しています。輸出する国々が求める衛生基準をクリアし、トラブルに発展するリスクを完全に網羅し事前の対策を講じています。安全な黒瀬ぶりを出荷するため、工場内・機器の衛生レベル、冷却管理、フードディフェンス、微生物監視、スタッフの知識レベル等の全てが高い水準で維持されています。世界に向けて出荷される黒瀬ぶりに衛生レベルでの障害はありません。常に高い衛生状態を維持し、高鮮度のまま加工することで品質の安定した黒瀬ぶりが世界中に供給されています。
3.衛生監視体制
黒瀬ぶりを加工する施設には、製品の微生物検査や、施設の衛生状態を監視する品質保証部門を配置しています。この部門は、微生物、化学物質等の見えないリスクを特殊な技術で顕在化させ、黒瀬ぶりに品質トラブルが生じないよう常に監視しています。検査員は段階的なレベル認定試験を受ける必要があり、常に知識・技術の向上を求められます。専門的な知識を持った検査員が日々監視・指導を行うことで、加工施設の衛生状態は安全に保たれ、安全な黒瀬ぶりが出荷されます。検査員はその専門性を活かし、作業員への教育も担当し、従業員の知識レベルを向上させています。従業員の知識レベルの向上は、ルールの意味を正確に理解し、ルール逸脱のリスクを減らす効果があり、黒瀬ぶりの安全性確保に繋がっています。